Stellaris AAR

(感化されて)PCゲーム StellarisのAARを書いてます。誰に見せるわけでもなく。

1.星間の海へ

 我々は様々な問題に直面し、解決してきた。

 古くは、地球上での利益を争った戦争、国籍企業に対しての経済戦争、宗教への迫害。

 

 これらの問題を乗り越え、この時代までやって来た。

 Dr.A式亜光速エンジンの開発により太陽系は我々のアウトポストになった。

 そして、我々は新しい世界への鍵を手に入れた。

 最新鋭の宇宙艦隊である。我々が誇る英知の結晶である。

 我々の先には道は無い。新時代が始まったのだ。

―第七代執行委員会、議長Aleksandr Petrenkoの開会演説より

 

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 ▲指導者:Aleksandr Petrenko 幸福と鉱物算出にボーナスがある。

 

 


 

 

1.星間の海へ

 

系外探査船 AES Wanderer

 研究室長 Karla Price の手記より。

 

 E.S(地球標準年) 2200年3月8日

 系外科学局、主任研究員。

 それが私に与えられた肩書だった。

 そして幼いころ夢見た事を実現できる地位についている。

 

 系外探査船一番艦、「AES Wanderer」最新式の恒星間探査船。

 そして私、Karla Priceはその船の研究室長である。

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 ▲調査船とゲーム開始時から存在する研究基地(大きい……)

 

 私たちの船は、これから母なる太陽系を離れて未知の星系へと星系へ向けてハイパースペースへと突入する。

 その先で何が待っているか。理解している人類はいない。

 そして、帰還が望める旅路ではない事を私たちは理解している。

 願わくば、旅路に幸多きことを祈る。

 

 E.S 2200年4月1日

 今日は記念すべき日だ。

 ハイパースペースを抜けた先は地球でも良く知られた星系だった。

 赤く燃える星。Barnard's Star星系だった。

 

 そして今は第四惑星を調査している。

 しかしどうだろう。調査機器からの信号を読み解くとなんとも面白くない結果ばかり返ってくる。

 不毛の大地。希薄な大気。有機物の存在が確認できない世界。

 やはり我々人類は特異な存在なのだろうか。

 地球からの超高速通信によれば、Acuity級調査船の二番艦「AES Vagabond」が進水したようだ。

 現在、乗組員を育成中らしい。私の後輩も選ばれるだろう。

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 ▲Barnard's Star星系に到達。調査を開始。

 

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 ▲採用にはエネルギーが必要。(昔のバージョンでは影響力だった)
  知らなくて先に船ができてしまう始末だった。

 

E.S 2200年11月16日

 私たちはBarnard星系の調査を終了した。

 そして私も先ほど調査報告書を本星へと送り終えた。

 結果は散々だった。

 目ぼしい資源も無く、主星にエネルギーリアクターを設置する事が可能と分かったのみだった。勿論一般的な資源はあったが、恒星間航行を行ってまで採掘するコストとは釣り合わないだろう。

 これから次の星系へと向けて舵を切る。

 宇宙は広大で、人類は孤独であるのか。

 

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 ▲次の星系へ

 

E.S2200年 12月21日

 私たちは新たな星系へと到達した。

 Umikと呼ばれる青い星。ハイパースペースを抜けた我々が目にしたのは青く輝く星だった。

 そして驚いた事にこの星は大きな惑星を持っていなかった。

 小惑星がリングのように主星を取り囲んでいた。

 調査を進めていくとこの小惑星は氷でできている事がわかった。

 水が存在するのである。これからの調査に胸が躍る。

 また、星系到達報告をした際に新たな調査団が組織された事を知った。

 その船の研究室長は私の後輩でもあるOtto Baumannだ。

 彼の旅路の安全を祈る

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▲Umik星系に到着。可住惑星どころか、小惑星しか見当たらない。

 

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▲氷の小惑星を調査する調査船

 

E.S2201年8月11日

 Umik星系の調査が終了した。

 冷え切った氷の小惑星が点在するだけの星系だった。

 Otto達もKannam星系を調査中ということだが、そちらは灼熱の地獄らしい。

 否応なしに乗組員の士気が下がる。

 次の星系で発見がなければ本星召還を受ける手はずになっている。

 莫大な予算をつぎ込んだ探査だ。私の責任問題だけで終わると良いのだが。

 

 系外科学局が解体される可能性も孕んでいる。

 次の星系は光学観測により、連星系ということが判っている。

 一抹の望みを託す。

 

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▲AES Vagabondが調査するKannam星系、こちらも可住惑星は無し。

 

E.S2201年9月9日

 スペースアウトと同時に通信が入った。Otto達の調査船が奇妙な反応を見つけたという。

 系外科学局からは詳細調査の命令が下ったそうだ。

 私たちはAzha星系の調査を進めるようにとの命令。

 本星召還は一時保留。Kannam星系の調査が区切りがついてからという事らしい。

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アノマリー発見。スキルによって必要時間が変化する。

 

E.S2202年1月22日

 音楽だ!

 人類は孤独ではなかった!

 Kannam星系で検出された反応を解析した結果、一種の音楽であることが判明した。

 本星では懐疑的な者もいるらしいが、我々系外科学局の局員は先を争うように研究に没頭しているらしい。

 今日は記念日だ。Ottoに祝電を送ろう(異なる星系にある艦船同士の超高速通信はこれが限界だった)

 私の船でも士気が上がるのが分かる。我々は彷徨う者ではない!

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アノマリーの研究結果。ストーリーとともに報酬が入手できる。

 

E.S2202年8月4日

 私たちは遂に「ソレ」を発見した。

 明らかな知的生命体の痕跡。

 彼らの痕跡を解析していくと彼らは「ユート」と名乗っていたらしい。

 これから私は本星に緊急召還される。

 だが、責められるわけではない。私の帰還は凱旋と言っても過言ではない。

 我々は間違っていなかった。

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▲古代帝国のイベントチェーンの開始。進めていくと本星が分かる。